私の仕事は技術指導と技術開発を通してHokuwaグループの現場生産性を上げることです。技術指導では、次々と開発される新しい技術に対応した技術者を育成し、研修では講師をすることもあります。技術開発では、設計者や施工者の困りごとを改善するため、工法改善やシステムの開発、IoTやDXの導入を検討しており、例えば、最近では高所作業車に危険を知らせるアラームを設置してIoTを使ったシステムを開発しています。大学やメーカーと共同開発することもあり、新規性のあるケースでは特許や工業所有権の取得もしています。

仕事の面白さは、自分で考え抜いた提案が認められ、全国に展開できることです。お客様に改善提案をする場合、課題への効果を認めていただき、安全性や品質を守るエビデンスも必要です。先日、NTTへ引込線の接続方法に関するVE提案(品質・コストを追求したバリューエンジニア提案)をしたところ、コスト効果や安全性が評価され、採用していただきました。この提案は工事規格に反映され、全国の通信建設会社で導入されています。夢は自分の改善提案で、日本の通信業界全体の生産性を向上させることです。

入社5年目の頃、NTTアクセスサービスシステム研究所に出向しました。同研究所は全国から開発員が集まり最先端の研究開発を行う施設です。「光ファイバの側方入出力技術」という世界最先端の技術開発プロジェクトに参画し、そこで磨いた物事を多面的にとらえ、正しく問題を解決する力は今に生かされています。同研修でスキルアップできたことで、難関である技術士の資格を取得できました。一緒に研究をした全国の開発員たちとは今でも連絡を取り合っていて、この人脈をこれからの業務でも役立てたいです。